2023.10.13 公開
「メカニックコース選手権大会2023秋」が、2023年9月30日に東京都・浅草の都立産業貿易センターで開催されました。前回の大会より、毎年春と秋に開催される"メカニックコース選手権大会"に"メカチャン"という愛称が名付けられました。
今回は、自慢のロボットを携えた子どもたちの熱き競技大会、"メカチャン2023秋"の様子を写真と共にお届けします。
受付が開始すると、選手たちが続々と集まってきました。
会場入りした選手の顔からは、ワクワクとドキドキの気持ちがにじみ出ています。
今大会の参加人数は58人、29チームが熱戦を繰り広げます。
なんと今回は年長の子も参加していました(おそらく最年少!)。
受付を済ませた選手は、ロボットの車検を受けます。
ロボットが大会規定にあっているか、審判長みずからチェックします。
選手たちはもちろん各教室でチェックはしているものの、やはり本番の車検はドキドキです。
ゼッケンをもらって、準備はバッチリです。お母さんが頑張れと気持ちをこめて結んでいることでしょう。
いよいよ開会式。安中実行委員長のあいさつからスタートです。
「同じロボットからスタートしたのに、見た目も機能も全く異なる改造が施されたロボット達、素晴らしいと思います。日頃の成果を2分間の戦いのなかで、悔いのないようにしっかりと出してくださいね!」
未改造の競技用ロボット
大会ではバリエーション豊かなロボットが集結しますが、競技で使用するロボットは最初はみんな同じ形と動きのロボットでした。
メカニックコースでは、そのロボットを生徒が自分で考えて工夫を凝らし、競技用へと改造するカリキュラムとなっています。
教室で競技をしたり大会にのぞんだりと、経験と勝敗を積むことで生徒は成長し、ロボットもまた進化していきます。こんな動きをするのか!一体どんな機構なのだろう!と毎大会、選手たちのロボットに大人も驚かされます。
選手たちが作り上げた個性あふれるロボットの熱い競技を見ることができるのは、タミヤロボットスクールのメカチャンだけです!
実行委員長
「競技の前の掛け声覚えてますか?」
選手たち 「はい!」
と元気な声が!
"メカチャン"の愛称が少しずつ浸透してきています!
開会宣言の後、選手たちから「メカチャンゴー!」と大きな声があがり、本大会の幕があがりました。
開会式恒例の選手宣誓ももちろん行われます。
ステージに上がってくれたのは前大会の優勝チーム、門前仲町教室の二人です。
二人とも少し緊張している様子でしたが、最後まで立派に宣誓してくれました。
いよいよ競技がスタートします。まずは予選リーグ。
予選リーグでは、各コートで勝ち上がった2チームが決勝トーナメントへと進むことができます。
今大会では7コートで予選リーグが行われ、各コートで熱い戦いが繰り広げられます。
競技を控えた選手たちが、緊張した面持ちで競技台のスタート位置につきます。
今大会のMCも引き続きタミヤ米山さん。
「メカチャン、ゴー!」
競技スタートの合図で、選手たちは一斉にリモコンのレバーを動かし、それに反応したロボットたちがモーター音を響かせながら動き出します。
2分間という短い時間の中で、選手たちは白熱したロボット競技を繰り広げ、観客を魅了してくれます。
ロボットの操作に長けた選手は、リモコンを匠に操り、すばやく動きまわります。
競技台の中央で激しく押し合って、選手もロボットもどちらも譲らない手に汗握る状況もありました。
フィールドで戦うロボットの機構やデザインは十人十色。
どの選手もこの大会に向けて創意工夫してロボットを改造・調整してきたことがうかがえます。
大会競技は2人一組のチーム戦です。
ロボットの機構やスピードも大切ですが、競技で鍵を握るのはチームワーク。
相手チームの動きにどう対応していくかの作戦を考えることも勝敗を左右します。
競技中、お互いに声を掛け合う場面をたくさん見かけました。
「防いで!」
「3点ひろって!」
こちらは教室の違う生徒同士でペアとなったチームです。
教室が違っても、ロボットを見せ合えばすぐに作戦会議が始まります。
同じはちまきを締めて息を合わせて挑みます。
コートの周りで観覧している応援団(選手家族や教室講師)が、拍手や励ましの言葉をかけています。
選手だけでなく、選手を見守るお母さんやお父さん、教室の講師までも熱くなってしまうのはメカチャンの醍醐味と言えます。
競技の合間に、対戦相手の動きを腕を組みながら様子見している選手も。
ロボットの動きや機構を注意深く観察しています。
競技に負けてしまった選手には涙が。
それだけ選手たちは真剣に挑んでいるのがわかります。
競技直後から次大会に向けて改造を始める選手もいました。
その姿に心が熱くなりました。
リベンジ待っています。
予選リーグ全競技が終わると、決勝トーナメントへの進出チームが発表されます。
今大会では、リーグ戦で上位2チーム以外のチームの中から得失点差が高いチームも決勝トーナメントへ進めるというワイルドカードルールが適用されています。
ワイルドカードとして発表されたチームは、まさかの発表にジャンプして喜びを表現していました。
抽選の結果、決勝トーナメントの対戦表が決定。
しばし休憩をはさんだ後、いよいよ決勝トーナメントが始まります。
各コート、審判が競技開始OKの合図を送ります。
MCの掛け声とともに、全コートで一斉に競技開始されました。
決勝トーナメントにもなると、さすが、ロボットの操作技術に長けた選手が目立ちます。
予選リーグで敗退してしまった選手からも熱い視線が注がれます。
準決勝にもなると、観覧者も集中してきてコートの周りには人だかりが。
ここまで来たら負けられない気持ちも高まり、多少なりともプレッシャーを感じている様子です。
「あわてないで!」
「交代交代!」
お互いにここまで勝ち上がったチームなので、そうやすやすと勝たせてはくれません。
声を掛け合いながら、励まし合いながら、2分間を戦い抜きます。
決勝へコマを進めたのはどちらも宇都宮教室のチーム。
同教室でのライバルチームの戦いとなりました。
なんと1回目の試合は引き分け、コートチェンジをして再試合です。
決勝戦再試合、先程にも増してさらに熱い戦いになりました。
中央台ではロボットの押し合いが。同じ教室とはいえ、どちらも負けられません。
押し合いの間にチームメイトのロボットがキャップを相手フィールドへ投げ込みます。
勝利に近づくためにはチームワークが肝であることを証明します。
それでも最後まで結果はわからない!
激戦を勝ち抜いたのは。。。
宇都宮①チーム!
結果は 1 VS 0 の大接戦でした。
惜しくも準優勝となってしまった宇都宮⑥チームも奮闘しました。
競技後には握手で健闘を称える感動のシーンも。
優勝チーム、準優勝チーム、3位チームがそろって記念撮影
表彰式の最後はタミヤ石崎さんから総評がありました。
「今回も熱い戦いが多かったですね!タミヤの開発者もみんなのロボットに関心していました。
タミヤとしても、みんなの頑張りに応えていきたいと思います。」
どの選手も本当によく頑張りました。
表彰式の最後には、健闘した選手たちに会場から大きな拍手が贈られました。
次回開催は2024年3月30日(土)
また次回会えるのを楽しみにしています!