年に2回のビッグイベント!
栃木県にある2つの教室「宇都宮(鶴田)教室」「インターパーク教室」の2つの教室が合同で行うロボットグランプリ栃木県大会2023秋が行われました。
今回も準備万端、その時をまっています。
今回は過去最高、50名の参加で25チーム(2人1組)での戦いとなります。競技台も4台準備しました。
準備中は先生たちはワクワクです。毎回出場する子全員が真剣な戦いを繰り広げ、熱いバチバチの戦いだけでなく笑顔もたくさんの上昇気流上りまくりな雰囲気でできるのです。だから、先生たちの準備もおのずと士気が高まります。早朝からお集まりいただきましてこの日は天気も良くて絶好の大会日和でした。受付には毎回長蛇の列ができてしまうので、今年からスタッフのアイデアで外での受付とさせていただきました。
急な変更にも快くご対応いただきましてありがとうございます。
教室(大会会場)の中に入ったら恒例のハチマキ目標記入タイムです!各曜日のクラスごとに色分けされたハチマキのおでこの真ん中に大きく今日の目標を記入してもらいます。
「勝つぞー」「楽しむ」「1点取る」「優勝する」など各個人いろんな目標を書いてくれました。今日はその目標クリアーできるように頑張っていこうね。
開会式の始まりです。今回は50人の参加で、25チームでの戦いとなりました。ちょうど運動会シーズンと被ってしまい、運動会のために残念ながらおやすみという子も何人もいて、残念です。雨だったら運動会が中止で出られたのにー!と思ってた子もたくさんいましたね。
カラフルなハチマキが並びます。現在栃木県では11クラスあります。曜日や入会時期、宇都宮教室かインタターパーク教室かで分かれております。その子達が一同に集まることができるのが年に2回の県大会の日なのです。
開会式ではルール説明を行いましたが、ルールは授業中にすでに話しているので大丈夫ですが、保護者の方へのいつものお願いをさせていただきました。
それは、子どもたちの大会ですので、声がけは「ほめる・はげます」のみでお願いしますとのことです。「注意や指示」は決してしないでいただきたいとお話させていただいております。
子どもたちはここに来るまでにすでに作戦も考え、マシンも調整し、チームで戦うことへの調整済です。あとは、保護者の方に後押しいただいて子供たちが気持ちよく戦えるサポーターになっていただければ幸いです。
いつも口うるさく言って申し訳ございません。でも、保護者の方の温かいご協力のおかげもありまして、戦う生徒たちはみんな笑顔で真剣に前向きに取り組めています。この雰囲気はずっと守っていければと思っております。
この大会の何が良いかと言いますと、栃木県のスクールでは現在たくさんのクラスに分かれて授業を行っております。
普段各曜日に分かれているクラスでは毎回同じクラスの生徒さんとの触れ合い学び合いとなっています。それが、この県大会の日は、入った年度が違ったり、曜日が違ったり、鶴田とインターパークの場所が違う子が全員集まるので、普段あったこともないような子たち同士で切磋琢磨できるのです。
何回も出ている子は、いつの間にかみんな見たことある顔になって、あの子は強い!とか、この前負けたから今度は勝ちてぇ!みたいに、歴史が積み重なったりもします。
最大の利点は、ロボットを共通項にした仲間、友達、ライバルになっていくんですね。
大会に初めて参加する生徒さんは、未来の自分を見る機会になります。半年後、1年後は自分たちもあんな風にすごいマシンで戦っているんだ!と成長の姿をイメージできるのと、「あのマシンを作ってみたい!」や「ああすればいいんだ」などのヒントが山のように見つかるのもいいことですね。
子供たちの記憶力はすごいので、生きた見本を見ることは脳の引き出しへの情報インプットに最適ですね。
開会式の後は、練習・調整タイムです。この短い時間の中で各自自分のロボットの調整を行います。また、今日初めて見る他のクラスの子のロボットを偵察して、「あれ強そう!」「カッケー」「負けちゃうかも?」などとチームごとにワイワイと盛り上がっています。
この時間はとてもいいですね。今まで思いもつかない発想のロボットをまじかに見て、驚いたり感動できたり、その思いをチームメイトたちと共有できるのですから。
この時間だけ先生のヘルプができるので、気になる点などは先生たちにみんな聞いて回ります。よくあるのは昨日までバッチリだったのに、大会当日の朝突然トラブルが起きるということです。
その時はみんなめちゃくちゃ焦って、必死に原因を探してどうすればいいか?考えて大急ぎで対応します。これとてもいい経験してるなーと先生たちはあったかい目で生徒たちを見守って精一杯フォローしているんです。
だめだー!って諦めてしまいがちな絶体絶命の状況からも、復活して戦うことが可能なこと、焦ってもいいことがなくて、冷静に対応することを身をもって学んで欲しいと思っているからです。
何回かそういう経験している子は強いですね。しまいには自分でなんとか対処できるまでになっちゃいますからね。
安心安全に失敗できる場、それがタミヤロボスクールの教室なのです。モットーは「失敗なんてへっちゃらだ!」です。トライアンドエラーで、何事も経験から学んでいくことに重きを置いています。
自分で失敗して学ばないと成長しにくいですからね。その場しのぎにならないように、安心安全に失敗してもらっています。
この下の子2人はこの日初めてあったと思うのですが、すっかり意気投合してるようですね。好きなもの同士で繋がる仲は深く長くつつきますからね。
いよいよ試合開始です。
子どもたちにたくさん試合をしてもらいたいとのスタッフ陣の想いから、まず予選リーグを行い、その後に闕所トーナメントを行います。
改造を行っているクラスの子36人18チームで3グループを作り、6チーム総当たりの3グループに分かれての予選リーグと、ノーマルマシンの子14人7チーム総当たりのリーグを作って、4コートに分かれての試合が始まります。
予選だけで全66試合、1チーム最低5試合戦うことができます。
各コート熱いまなざしでバトルが繰り広げられています。
こちらはノーマルマシンリーグの戦いです。大会初参加ですが、練習段階から作戦と技術アップを目指し、最後まであきらめない心をもってがんばっています。
年の差なんてロボットの前に関係ありません。人間ができるのは親指2本での操作と、頭脳だけです。キャップを取る仕事をするのはロボットです。
操縦技術や作戦、運までをも味方につけられるように普段の授業時間からみんな一生懸命練習しています。
大切なのは、チームメイト同士のかけ声です。お互いの意思疎通ができてくるととっても楽しくなってきます。
こちらは改造マシンの戦いです。コートを広く使い、チーム同士で声がけをしながらキャップを相手コートに入れていきます。
教室内に4つの競技台を並べて、各コートで白熱の戦いが繰り広げられています。
コートの周りにテープを貼ってその周りで見てねとお願いさせていただき、皆さんきちんと守っていただいてありがとうございました。
審判を務めている先生たちも真剣です。1点の違いで勝負が変わるので、全集中で試合を判定しています。
でも、試合中の心の中では「頑張れー」「惜しい」「イケイケ!」と言って応援しているんですよ。
生徒たちが必死だからこそ、先生も保護者も応援していい大会にしたいという思いが強くなります。
自分のお子さんが試合をしている時は保護者の方は最前列で応援や撮影を譲り合いで行なっています。いろんな角度からお子さんの勇姿をご覧いただけると幸いです。
普段の授業の際は見学ができない状況ですので、この場で成長の姿を感じていただければと思っています。入会から半年、1年、2年、3年と経つにつれその成長の過程を保護者の方と先生たちで「変わりましたよねー」とか「前だったら諦めちゃってたのが、自身みなぎって諦めなくなりました」など、強く逞しくなっている姿がはっきりと感じられています。
入った年度がちがければ経験値も違うので、その場その場の状況に合わせた動きが読めてきます。逆にそういう先輩生徒と当たる生徒のみんなも、新しい作戦や考え方、努力が実を結び勝ったり負けたりを繰り返して、どんどんと実力を上げていきます。
長くやってれば勝つというだけでなく、いかに自分たちの作戦を本番の舞台で発揮できるか?そのために普段の授業の時から準備を重ねることがとても大切と、この大会で改めてみんな時間できます。
宇都宮とインターパークの初顔合わせの戦いも毎回見ものです。お互いのプライドをかけて、真剣に戦っていきます。お互い準備万端で臨んでいるので、当日の臨機応変力も勝負に影響していますね。
この身長差、でもロボットの大きさは皆規定値いっぱいの大きなロボットになっているので、どっちが勝つか最後まで分かりません。
そして、栃木県大会で誇れるのは「クリーン」な大会であることです。
声がけにしても、対戦相手への礼儀にしても、保護者の方々の温かい眼差しにしても、みんなが優しさを持って運営されている感じが十分に感じられています。
ここは栃木県の良き伝統として引き継いでいければと思っています。
ノーマルマシン(入会半年)の生徒さんたちも、操縦技術が本当に上手です。普段の練習を頑張った結果でしょう。
大会で勝ってほしい、自分の力を出してほしい、満足いく戦いをしてほしい、その思い出先生たちは普段の授業の際に、熱く指導しています。
この大会で各生徒さんが、「やったー」「くやしい」「次はもっと強くなってやる!」と思うことが一番大切なので、この日に実力を出せるサポートは全員の先生の使命となっています。
予選が終わると、決勝トーナメントになります。
改造リーグ各上位3チームが進むT-1トーナメントと、惜しくも4位以下になってしまったチームとノーマルマシンの子が混同で進めるT-2トーナメントに分かれました。
ノーマルマシンの子にはぜひ改造マシンと戦ってほしいと思っています。授業時にはなかなかその機会がないので、この大会で改造マシンの強さを感じ取って次からの授業時にその経験を活かしていただけると嬉しいです。
なので、ごちゃまぜトーナメントにしています。改造が勝つと思いきや、ノーマルマシンが勝つことも結構あるんです。お互いに次への課題を見つけ「何で?」「どうして?」「次はこうしてみようかな?」という材料が見つかれば100点ですね。
試合中はチームメイト同士でおしゃべりをする感じで進めようねとは、いつも伝えています。操縦しながらお互いの意思を伝え合うのはなかなか難しいことですが、これができるとチームで戦う楽しみが倍増します。
この微妙な1点へのこだわりが、勝負にかける意気込みになっています。
試合中はチームメイト同士でおしゃべりをする感じで進めようねとは、いつも伝えています。操縦しながらお互いの意思を伝え合うのはなかなか難しいことですが、これができるとチームで戦う楽しみが倍増します。
操縦も上手です。教室でいつも言っているのは
1.思い通りに動くマシン
2.作戦・技術
3.あせらない心
です。
みんな思い通りに動くマシンに仕上がってきています。
試合前の作戦タイム!各自がどう動きどう戦うか、しっかりと話し合いをしてから試合に臨みます。
最後にあせらない心!少しくらい上手くいかなくても、相手にたくさんキャップを入れられても決してあせらないということは口すっぱく言い続けています。
焦ってうまくいった例がないので、むしろ「きたー!」くらいの余裕の心で臨めるように、練習をたくさん繰り返してきました。
盛り上がってますね。ヤジや煽りがないので、みんな楽しく真剣に前向きに戦えています。
負けて悔しくて泣いてしまう子もいます。とてもいいことですよね。悔しい時の表現方法なので何がいいとか悪いとかないですが、試合に勝ちたい気持ちが強かったんだなと思って、こちらももらい泣きしそうになります。
自分の子の活躍ははらはらもしますし、喜びもひとしおですし、うまくいかない時は悔しさや悲しさを子どもより感じてしまうのが親心ですね。
このペアは作戦タイムの使い方が本当に上手です。練習の時から真剣に相手のマシンのカタチを見て、攻め方をイメージしてじゃぁどうしようかと話し合っています。その姿は全国大会でもかっこよかったです。
各トーナメントも勝ち上がり、3位決定戦を行います。勝てばメダル!なのです。みんなメダルが欲しい、そのためには勝たなくてはならない。じゃぁ勝つためにはどうすればいいか?
まぐれは何度も起きませんので、練習(準備)になりますね。
こちらは決勝戦の様子です。第2・4火曜日クラスの生徒同士の決勝戦となりました。授業の時から何度も対戦しています。マシンも知り尽くしています。
お互い優勝したい思いがとても強いのは先生たちもよく知っています。激しい戦いが繰り広げられました。
作戦技術がすごくて、その作戦をしっかり遂行するために完璧にうごくロボットに仕上げているのがこの4人!後はあせらない心のみですね。
決勝の模様はこちらの特設サイトでご覧ください。←宇都宮教室です。
見事に栃木県大会で優勝しました。ここまで本当によく頑張りました。
順調でない中でも、金メダルを取るというイメージを持ち続けてチームメンバーが助け合い進めてきた結果だと思います。
決勝は多くの方の注目の中で行われていました。
見られていることのプレッシャーは感じていたのでしょうか?側から見ると、戦う喜びの中で試合を楽しんでいたように感じました。ただし、この子たちもいきなりこうなったわけでは無くて、コツコツ成長し続けた結果なのです。
保護者の方の温かいサポートもよく知っていますし、いろんな悩みも共有してきました。
この子たちに続け、追い越せと次の世代は目をギラギラさせて輝いています。
表彰式ですね。
まずはT-2トーナメントの部で水曜クラスの生徒さんが見事銀メダルを勝ち取りました。
授業態度がとてもよく、よくというのはおとなしく先生の話を聞いているというのでは無く、創意工夫したり、友達と話したり、アドバイスを前向きにテストしてみたり、ロボットが好きなんだなーというのが強く伝わるクラスです。
どのクラスも概ねそうなのですが、授業の時に頑張ってロボットを調整して最後の最後まで諦めなかった姿を見ていただけに、ナイス!と言ってあげたいです。
こちらはT-1トーナメントの優勝チームと準優勝チームです。ここに立ちたくてものすごい努力をしている子達がたくさんいる中での優勝・準優勝です。おめでとうございます。
柔らか頭とぶれない軸を持って、ますます頑張って欲しいです。そして後輩たちの憧れでいつまでもいてもらえたら嬉しいです。
未来の優勝候補たちは、こんなにもたくさんいます。誰が勝っても全然不思議でないポテンシャルの高い子達ばかりですので、半年後の大会での大波乱を起こすべく、また明日から楽しく頑張っていこうね。
手に持っているのは参加賞状です。毎回オリジナルで作っています。全員にメダルをあげたい気持ちなのですが、メダルはやっぱり特別感を持たせたいので賞状で許してね。
各クラスの担任の先生からお褒めのコメントをひとことづつ添えて、参加賞状を手渡ししています。頑張った姿を見てもらえていて褒められて認められることが子供たちの喜びでもあり。自信にもなり、教室や先生への愛着も深くなると思っています。
毎回この時間は笑顔いっぱいになります。
そして恒例の集合写真です。この雰囲気、盛り上がった感がよくわかっていただけるかと思います。
こんな感じで、どの子もやりきった思いを抱いて、そして、次こそはもっと勝ちたい!とい気持ちを芽生えさせてくれたら幸いです。最後に、保護者のみなさま大会が無事に開催できましたことありがとうございました。毎回温かい雰囲気でお子さんが前向きに戦えているのも、全て保護者の方々のご理解・ご協力のおかげです。
やっぱり親に褒められたり、認められたりするのは先生に褒められるより心に響いていると思います。逆に、叱責したり、否定されたら上に伸びようとするモチベーションがなくなってしまうと思います。
この教室の中ではそういうかたがいらっしゃらないので、どの子も上を見ていい感じの上昇気流ができています。
これからも、どうぞよろしくお願いします。
今度は、生徒VS保護者の戦いなんかも面白いと思いますので、その機会があったらぜひご参加ください。
ありがとうございました。