2019.08.19 Mon
富士宮教室

【富士宮教室】自由研究特別授業

富士宮教室です。
早いもので、夏休みも残すところあとわずかとなりました。
そんな中で、すでに先週の話になってしまいますが、当教室では自由研究のお手伝いをしておりました。
ひとつめのテーマが「おもちゃを分解して中を調べる」でした。
これは、動かなくなったおもちゃ、遊ばなくなったおもちゃを持ってきて、分解して中がどうなっているか調べるといういものです。
まずは、おもちゃを子細に観察して分解に入ります。
シールの下にねじが隠されていたりなど、おもちゃの分解にはいくつかのコツがあるので、プリントにして配布しました。
持ってきたおもちゃによって進行に大きな差が出るなどの反省点は、次回にしっかり活かしていきたく思います。
時間が足りなかった子は、おもちゃの部品がどのように組み付けられているのかをプリントにまとめたので、これを使って各自でチャレンジしてもらいたいと思います。
こちらのコマは、残念ながら写真を撮る余裕がありませんでした。

つづいて、「マイコンIchigoJamを半田付けで作る」の時間。

おっと、IchigoJamの写真を間違えました。

普段の授業で慣れ親しんでいるIchigoJamですが、これは完成品の状態で配布されています。
しかし、パーツの構成が非常にシンプルなため、半田付けの入門としてはちょうど良い教材なのです。
よって、これを使って「はじめての半田付け」に挑戦してもらおうというわけです。
教室の備品として置いている半田ごては1台しかないため、私も自宅で使っている半田ごてを持参。

ただIchigoJamのキットを半田付けで組み立てただけでは面白くなかろうと、半田付けとは何かなどを資料にまとめたり、IC取り付けのための「流し半田」や板金の半田付けなど、色々な半田付けを実演を交えながら紹介しました。

こちらは途中経過の写真。
こて先の温度は摂氏350度に達します。溶けた半田の温度は、同じくおよそ180度。
作業開始前に、350度とは、180度とはどんな温度なのかを私自身の火傷の体験や料理に例えて伝えておいたのもあってか、とっても真剣に作業していました。
半田付けの説明や注意事項を含めて、きっちり2時間で組み立てが完成し、動作確認のLEDチカチカもクリアし、晴れて「はじめての半田付け」は成功裡に終わりました。
あとは、ホームセンターなどで売られている半田ごてや関連器具を調べるフィールドワークをしてもらうべくプリントを渡してあります。

どちらも良い自由研究になることを願ってやみません。
好きなこと、興味のあることをできる範囲で十分に調べ、その成果を実践できる形で残すのが自由研究のあるべき姿と思います。
おもちゃの分解も半田付けも奥の深い世界です。
2時間の授業では伝えきれなかったこともたくさんあります。
私が若い頃、先輩にこんなことを言われました。
「釣り竿は貸す。釣り方も教える。でも、それで何を釣り上げるかは君次第だ」
家に帰ってからのフィールドワークで何を釣り上げるのか、楽しみにしています。