タミヤの楽しい工作パーツシリーズをご存じでしょうか?
ミニ四駆やプラモデル、ラジコン等で有名なタミヤですが、もっとすごいのが実はあるのです。
今回のカリキュラムは、そのパーツシリーズを独自に組み合わせてつくりあげる、変形クローラーロボット作りに挑戦です。
授業の初めは、今日やることの説明と各自がワークシートへテーマと目標の記入からスタートです。
このクラスはある程度回数を重ねてきた生徒たちですので、目標に「どこまで制作を進めるか?」をそれぞれ考えて書いてもらいました。
その目標をたてるまでに、以下のことを行います。
1.今日はどこからスタートするのか?(今自分はどこまで進んでいるのか?スタート位置の確認)
2.この後の工程にはなにがあるのか?(説明書を先まで読み進めて、今日の進路・工程を確認します)
3.難易度はどれくらいか?(それぞれの工程を細分化して、どんな作業があるか考察し、難易度を予想します。)
4.時間を考えます。(各工程に何分くらいかかるか目標タイムを設定します。)
5.まとめると、今日はどこまでできそうか見えてきます。逆に、ここまで進めたいからこの工程を急いで時間短縮を狙ってみよう!と考えることもできます。
6.自分で練りに練ってたてた目標ですので、取り組み方のギヤが一段上がっているのが分かります。
真剣な眼差しで作り上げていきます。
基本はいつも、準備⇒作る⇒確認です。
考えて難しいところは先生ヘルプ!先生は間違えがあってもここが違うよとは伝えないようにしています。
先生「間違いがあります。何でずれているのかな?よく見てみようね。」な感じで、子どもたちが間違いを見つけ、どうすれば治るのか考えるきっかけを示します。
毎回続けていると、子どもたちは先生に聞く前に自然と「間違いがあるなぁ。何でずれているのかな?よく見てみよう!あっここか、じゃぁこうしよう!うわぁ、なおすのめんどくさい」となります。
このなおすのめんどくさいと思うことも大切ですね。失敗した悔しい、もうやだ、やり直しはしたくない!という気持ちになり、次からもっとよく説明書を見て組み立ても慎重になっていきます。
生徒同士で相談したり、教えあったり、コミュニケーションを適度にとりながら授業は進みます。
工程ごとに15分などと、それぞれが時間目標をたてているので、1工程終わるごとに振り返ります。思ったより時間がかかってしまった―という子が多いです。じゃぁなんでオーバーしたかな?と考えてもらいます。
計画は思ったほど順調に進まないということも経験です。楽観視すぎない。慎重になりすぎない。目標タイムで終わらせられるように工夫したり、頑張ったり、小さなチャレンジを楽しく進めます。
この一見なんてことないコードを通す作業も、実は実は難しい!
コードなんてなんでもいいや!的な感じではNO!見えないところにも忠実に作業します。
難度か繰り返すうちにどんどん上達するから不思議!待つことが求められます。ただ、時間が…
机の上はキレイにね。っていうのが最低限ルール。紙皿を使ったり、置き場所を決めたりして整理しながら進めましょう。
コードがなかなかはいらない!教え方の問題ですので、色んなアプローチで伝えていきます。講師が実践を見せることも重要だなと感じています。
ロボットつくりは、初めに立てた目標と今日の工程(時間)とで、あっという間に時間が経っていきます。
ふと顔をあげると30分40分すぎているのはザラです。
これも難易度レベルの高いクローラーの繋げる作業。どうしても苦手な子もいれば、スイスイとつないでしまう子もいる、なんとも不思議な作業です。
もう少しで完成しそうですね。
完成品はこちら!
このロボットはタミヤロボットスクールオリジナルですので、お店では販売していません。パーツセットをいくつか使って、作ります。動かしている模様は次回の授業で、お菓子つかみ取り大会を行うので、その模様をレポートします。
トンネルをくぐって探検するこのロボット!はたしてどんな感じになるのか?
授業の終わりは、またワークシートの記入です。
今日やったこと・できたことの振り返りと、反省点・気が付いたことを書き出します。
自分で決めた目標を達成できたかな?達成に向けてがんばることができたかな?
うまくいかなくても大丈夫!うまくいかないことの方が多いです。うまくいくように工夫したり努力したり、楽しんだりしながら毎回面白い授業になるように進めています。
つぎにやること→おかしとりほ~だい のようです。( ´∀` )
秘密兵器の個人型机上簡易ゴミ箱を導入しました。最後に各人のごみを教室のごみ箱へ捨ててもらって授業完了!分別もしっかりできてえらいぞ!
でき上ったロボットをうれしそうに動作チェックしています。自分で作ったロボットをリモコンを使って思いどうりに動かす感動体験をたくさんの子どもたちに味わってほしいです。