全世界的に人気のショートムービー共有SNSの「TikTok」が香港から撤退したことが大きなNEWSとなっています。これは中国で、「国家安全維持法」が施行されたことによるものです。「国家安全維持法」には「国家からの離脱、転覆、組織化、テロ活動の実行、および外国勢力との共謀」が犯罪として明記されており、この罪に問われた者は最悪の場合、終身刑に処されます。
そのため、海外とのやりとりが可能となるアプリは「国家安全維持法」に抵触する可能性があるのです。「TikTok」は香港からの撤退を表明しましたが、「Google」「Facebook」「Twitter」などは反発しています。
この法律は外国人にも適用されるので、出張で中国に行った際に、スマホで何の気なしに写真を撮影しただけで逮捕されることもあり得ます。ビジネスで中国へ新規出店するための市場調査を行って、その情報を日本に送ったら逮捕されることもあり得ます。実はものすごく恐ろしい法律なのです。
SNSやウェブの検索履歴、GPSの行動履歴や電子マネーの利用履歴などの個人情報も、中国国内では政府に吸い取られているのでしょう。これをブロックできる技術も実用化するのでしょうか?我々の教え子には頑張って欲しいものです。