2023.12.21 Thu
富士宮教室

ロボットスクールからのスピンオフ事例2

前回の話しの続きです。

今回は、今年度の改善案コンテストで優秀賞をいただいた件について、お話しします。
企業秘密保持等の観点からぼやけた表現をせざるを得ない部分がありますが、前回に引き続きお付き合いいただけると幸いです。
今年度の提案は、「コンピュータ内部の消耗品を市販品で代替し、半導体不足で遅れがちなメーカー修理に頼らず、故障からの早期復帰を図る」というものでした。

入手困難となった故障部品がどのように機能し、どう使われているのか、分解して調べて解析して、電子工作によって代替品を製作しています。

本来でしたらメーカー修理対応で数万円のコストを要し、さらに純正部品が枯渇しているものが、自前でパーツを調達した結果、ケタがひとつ少ないコストで解決可能となりました。更に純正品と遜色ない長寿命と、自前で修理対応できるように手順を標準化できたところ、内部構造を学び問題点を究明して対処した姿勢も評価されたようです。

設備を改良するための資材や加工などは、従来は業者に丸投げすることが多かったのが、ロボットスクールを始めてからは「とにかく自力でやってみよう」と試行錯誤する習慣がつきました。
また、この教室を始めてから様々な電子工作の書籍や電子部品の販売サイトを覗くようになったり、国内外のロボットビルダーの活躍を目にする機会も増えました。

つねづね教室で伝えてきた「ないものも自分で工夫してなんとかしよう、それが生きる力になる」の実践が、結果として返ってきたのが今回のお話です。
私は子供の頃から要らないモノや壊れたモノを分解したり直したりするのが大好きでしたので、当教室を初めとするタミヤロボットスクールの生徒の皆さんも、教室を通じて手を動かして身につけたことは必ず役に立つ日が訪れると思っています。